ごあいさつ

このたびは佐藤質舗のウェブサイトをご覧頂き、誠にありがとうございます。

質屋とは、簡単に言えば品物を担保にしてお金を借りることができるお店です。その起源は700年前の鎌倉時代といわれ、江戸時代に経済が活発になるとともに質屋という名前で庶民経済にも深く関わるようになりました。昭和30年代後半に消費者金融(当時はサラ金といわれていました)が登場するまでは住宅ローンなどを除けば個人がお金を借りる手段はなく、唯一、庶民が品物を担保にお金を借りられるのが質屋でした。ちなみに昭和初期から戦後にかけて当店のような小さな質屋でも、大晦日ともなると年内に清算したいとか質に入れていた晴れ着を受け出して新年を迎えたいというお客様が元旦の明け方まで列を成したと聞いております。その後、消費者金融に押されて一時は質屋を利用する人も減少しましたが、多重債務による自己破産が社会問題となったりブランド品をはじめとするリサイクルブームもあって、再び質屋というものが見直されるようになりました。

時代の変化とともに担保となる商品もまた変遷をたどりましたが、「手持ちの品を担保にお金を借りる、お金を返せば品物は戻ってくる」というシンプルなスタイルは今も昔も変わりません。
バブル崩壊以降、リーマンショック、東日本大震災、そしてアベノミクスと呼ばれる現在まで、先行き不透明な時代が続いています。こんな時代だからこそ、質屋を上手に利用してみませんか。いつの時代も私たち質屋は安心と確実が信条です。微力ながら皆様のお力になれるかもしれません。